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銀河雄伝説 Vol.2



ヤン: 「対面! 上家の捨牌を予測できるか.集中的にそれを狙え!」



耳汚しながら No.011
Vol.04-p.051 by Wahei


オーベルシュタイン 「閣下,お耳汚しながらひとつだけ申しあげておきます.千点のノーテン罰符も払わず,一個の河牌も鳴かずに,トップ争いに活路を開くことはできませぬぞ」

ラインハルト 「卿の言うのは,初心者雀師むきのマキャベリズムの講義だな.その程度の流れを,わたしがわきまえていないとでも思っているのか」

オーベルシュタイン 「とおっしゃいますが,ときとして閣下は,ごく初歩的なことをお忘れになるように,小官には思われます.麻雀の歴史がはじまって以来,ツモだけでなく味方の大量の放銃の上にこそ,すべての英雄はトップを築いてきたのです.白のみ一翻の王者など存在しませんし,部下たる者もそれは承知しております.ときにはベタオリさせることが忠誠に報いる道となることもあるのだ,と,お考えいただきたいものです」

ラインハルト 「では,卿も,私のためには自分の親を流すこともいとわぬというのか」

オーベルシュタイン 「必要とあらば・・・」

ラインハルト 「よく憶えておこう・・・もう牌がない.洗牌してくれ」

オーベルシュタイン 「・・・・・・」

ラインハルト 「流局の道・・・か」



耳汚しながら(OVA版) No.012
Vol.04-p.051 by Torünicht


オーベルシュタイン 「閣下,お耳汚しながらひとつだけ申し上げておきます.一本の点棒も一個のヤクも無しに麻雀でアガルことはできませんぞ」

ラインハルト 「その程度のルールを私がわきまえていないとでも思っているのか?」

オーベルシュタイン 「・・とおっしゃいますが,時として閣下はごく初歩的なことをお忘れになるように小官には思われます.すべてのアガリは他家だけでなく自家の大量のリー棒の上にこそアガリを築いてきたのです.白を手にした親などそれのみでアガリますし,子たるものもそれは承知しております.時にはチーを与えることが場の流れを変える道となることもあるのだということもお考えいただきたいものです」

ラインハルト 「では,卿も放銃しないためには自分の親を流すこともいとわんというのだな?」

オーベルシュタイン 「必要とあらば・・」

ラインハルト 「よく覚えておこう.もう点が無い,下がってくれ」

オーベルシュタイン 「う・・・」

ラインハルト 「・・・・流局の道・・・か」



れていくロイエンタール ① No.013
Vol.06-p.113 by Torünicht


ミッターマイヤー 「ところで,またまた待ちを変えたそうじゃないか?」

ロイエンタール 「単なる噂だ・・・と言いたいところだが,事実だ」

ミッターマイヤー 「どうせまた,ドラに目がくらんだのだろう」

ロイエンタール 「はずれた・・・アトヅケだ.中とソーズでホンイツにした.俺もいよいよ悪どくなった.悔い改めないとオーベルシュタインかラングあたりを喜ばせることになるかもしれんなぁ」

ミッターマイヤー 「そういうアガリはよせ! 卿らしくもない!」

ロイエンタール 「・・うむ・・・・・」

ミッターマイヤー 「・・で,真実のところはどうなんだ?」

ロイエンタール 「実は,カンドラがついて鳴かずにドラ3になった」

ミッターマイヤー 「なに!?」

ロイエンタール 「サンショクつけてマンガンにしようとしたがトイメンにカンを突き出された.根気よく何巡も待っていたらしい.普通ならドラがつくのは歓迎なのだがなぁ・・・そのカンドラが乗った.そして,自分はサンショクを捨てた,そして付け加えたカンドラによってマンガンをアガルことができた・・・」

ミッターマイヤー 「リヒテンラーデ公の放銃か?」

ロイエンタール 「それをアガッて俺はトップになった.憎まれるのも道理だ.俺はトイメンのカンによってマンガンをアガッたということになる」

ミッターマイヤー 「サンショクで三翻付けるのと,ドラで三翻付けるのでは変わりは無いが?」

ロイエンタール 「いや異なる.あの時,鳴かずにサンショクを付けるのは困難だった.俺は何をした? リヒテンラーデ公の放銃によってあの老人からマンガンをアガッた.より直接的に俺の方がカタキと言えるだろうなぁ.ついでに言えば,あの老人と場にあるリー棒を手にしたのも俺だ.いよいよこれは恨まれて当然と言うところだなぁ」

ミッターマイヤー 「そこまでそのマンガンは痛かったのか?」

ロイエンタール 「そのときは痛くは無かった.だが今はそうでもない」

ミッターマイヤー 「まさか!?」

ロイエンタール 「そうだ(ニヤ)・・・俺がハコテンにした」

ミッターマイヤー 「・・・容赦ないではないか!? なぜそこまでしてトップを確実にする?」

ロイエンタール 「俺もそう思う.容赦が無いとわかるところまでは俺もまともだ,だが,その後がどうも歪んでいる...歪んでいる...わかっているのだ」



れていくロイエンタール ② No.014
Vol.06-p.117 by Torünicht


ロイエンタール 「麻雀でもっとも卑劣で醜悪なアガリはな! 実力も才能も無いくせにカンドラによってマンガンを手にすることだ!! それに比べればクイタンでのマンガンは1万倍もましな行為だ! 少なくとも残り三翻を手に入れるための努力はしているし,本来それが自分の牌でないことも知っているのだからな!」



の一番の財産さ! No.015
Vol.06-p.170 by Torünicht


バグダッシュ 「本当にリーチしていいんですか? 何か他に役をつけるならまだ何巡かありますが・・・」

アッテンボロー 「俺にはリーチさえあればいい.他のヤクは後で調達するさ」

バグダッシュ 「何ですか.そのヤクとは?」

アッテンボロー 「うん? まぁ,運みたいなものさ.こんなにカンドラが出たからには裏がかなり乗るのではないかと思ってね,いずれ裏ドラが乗って数えヤクマンにでもなるかもしれないと思ってねぇ~.大いなる実りをもたらすカンだからなぁ~俺の一番の財産さ!」

バグダッシュ 「ふふふ・・まあ,確かに,いつアガれるかもしれないヤクを当てにするよりは気が利いていますな」

アッテンボロー 「そのとおり! ヤン提督も気の毒に,せっかく夢のドラ4を手に入れてダブ東で六翻あま~いハネマンのはずだったのに・・・」

シェーンコップ 「まあ,さらしたドラは他家に警戒されるものだし,ドラは一人で独占していいものではないさ」

フレデリカ 「あら,アガれたみたいです^^).でも,私はドラを独占してないんですけど?」

アッテンボロー 「少佐の上がり役は?」

フレデリカ 「九蓮宝燈です~^^).結局どんなにドラをつけてもヤクマンにはかなわないと思って・・・」

アッテンボロー 「う~ん・・俺も裏ドラ主義,放棄しようかなぁ~」



由の国 No.016
Vol.04-p.105 by Wahei


シェーンコップ 「ハイネセンポリスの雀師どもは放銃されにくい待ちをしている,と私はよんでいるんですがね」

ヤン 「よむのは自由だが,それは必ずしも安パイじゃないのさ」

シェーンコップ 「なるほど,変則待ちはスジ待ちよりテリトリーが広いというわけですか.自由雀師同盟の雀師とはどちらのまちをしているのですかな」

ヤン 「・・・・・・(わたしも,ぜひそれを知りたいものだ)」

シェーンコップ 「雀師の国か.私は6回の役満を親に直撃されて,この雀師の国に亡命してきたんですよ.もう28局も前になりますがね,よく憶えてます.放銃しそうな寒いツモ牌と,亡命者をハコテンあつかいする入国管理官の卑しむような目つきをね.たぶんトップをとるまで忘れんでしょうな」

ヤン 「・・・・・・」

シェーンコップ 「つまり,私は一度,身ぐるみはがされた男です.一度素っ裸をさらすと,二度目はあまり気にならないものですよ」



気の毒だ,疾風ウォルフ! No.017
Vol.02-p.207 by Wahei


ミッターマイヤー 「おれの勝ちだな,西単騎の四暗刻.今日の雀荘代は卿のおごりだぞ」

ロイエンタール 「おれは四暗くずれの三暗刻,ドラ11のな.アタマ跳ねだ,疾風ウォルフ」

ミッターマイヤー 「ちっ,あいかわらずドラに好かれるとみえる・・・どうも今夜は上家が悪い,撤兵するとしよう」

ロイエンタール 「おぉ,さすが名雀師は引き際を心得ておられる」

ミッターマイヤー 「ふ・・今日のところはハコッといてやる.それではな」

ロイエンタール 「南場ぁ2ーか・・・」



国の双璧 ”南場二翻不要ロン” No.018
Vol.02-p.207 by Torünicht


ミッターマイヤー 「聞いたか? ローエングラム侯とキルヒアイスが,やりあったらしい・・・」

ロイエンタール 「ナシナシか? それは・・・」

ミッターマイヤー 「いや,アリアリだ」

ロイエンタール 「・・・危険なルールだなそれは・・・」

ミッターマイヤー 「ああ,確かに危険だ.・・・何か我々に打てる手はあるかな?」

ロイエンタール 「下手にテンパイを遅らせれば,かえって点棒を減らすことになるからな.どうせ,また我が参謀長殿が,余計な早あがりをしたのだろう・・・」

ミッターマイヤー 「オーベルシュタインかぁ・・・どうも,あの男はクイタンのみであがるきらいがあるからなぁ・・・」

ロイエンタール 「例の南場二翻不要ロンか? ロンとしては確かに一翻あるがな」

ミッターマイヤー 「ロンしてあがれるからと言って・・・無理に早あがりすることはあるまい・・・ことに.それが点1においてはな・・・ロン! 俺の勝ちだな 単騎の四暗刻!! 明日の場代は卿の奢りだぞ」

ロイエンタール 「俺も四暗刻単騎だ・・・卿より先にな・・・お気の毒だ,疾風ウォルフ」

ミッターマイヤー 「ちっ! 相変わらず,ツモ順に恵まれるとみえる.この半荘で撤兵するとしよう」

ロイエンタール 「ほぉ,さすが名将は引き際を心得ておられる」

ミッターマイヤー 「ふっ,今日のところはハコらせてやる.それではな」

ロイエンタール 「・・・南場終か・・・」



雀発祥の地・・・地球(テラ) No.019
Vol.06-p.163 by Torünicht


ポプラン 「そうか! 俺としたことが・・・こんなことに気付かないとは! ユリアン,ちょっと耳を貸せ!」

ユリアン 「どうしたんですか,ポプラン中佐? あまり目立つ行動をとったらまずいですよ」

ポプラン 「いいか.ユリアン,この局はマンガン以下なら流すんだ.いいな?」

ユリアン 「まさか,他の誰かがチョンボでもしたんですか?」

ポプラン 「ああ,チョンボの従兄弟分さ・・・俺のトイメンの男を見てみろ」

ユリアン 「あの両手で自分の持ち牌の両側を隠すように打っている男ですか?」

ポプラン 「そうだ.あれは多牌しているときの禁断症状だ・・・」

ユリアン 「ええっ! その摘発に当たっては,中国と日本が秘密裏に協力したという?」

ポプラン 「おそらく,俺たちの隙を突いて,どこかに牌を捨てるぞ.念のため,手の動きに注意しておけ.まあ,もっとも・・・牌を捨てたときは,有無を言わさず罰符だがね」

ユリアン 「・・・・・」

ポプラン 「うん? どうした?」

ユリアン 「中佐は,いろいろとご存知なんですね^^」

ポプラン 「俺も昔はいろいろやったもんさ^^;まあ,言うならば歩くチョンボの苦悩って奴さ」



避すべき振込み No.020
Vol.09-p.066 by Torünicht


ロイエンタール 「ベルゲングリューン,たった一度の振込みで,ハコテンになることがあると思うか?」

ベルゲングリューン 「あるのかもしれません・・・ですが,できることなら,それに直面するのは回避したいものですな」

ロイエンタール 「うむ.卿の言うとおりだ」




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