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銀河雄伝説 Vol.5



ヤン:「ハコっても,払わせるのかい?」



存知ですか? No.041
Vol.09-p.013 by wahei


少年 「あの,ユリアン・ミンツ・・・中牌ですね」

 亜麻色の髪の若者がだまってうなずくと,少年は黒い瞳をかがやかせた.中牌が紅潮し,牌が倒れた.ロンの,それが全身的な表現だった.

少年 「ぼく,以前から中牌のことを知って,いえ,存じあげていました.ロンできて光栄です.ぼくの上家なのに,いろいろ鳴かせていただいて,あの,ドラものってます」

ユリアン 「君は何翻?」

少年 「13翻です」

 ユリアンの面前で,点棒が下家へとながれていった.採譜の枚数をめくるにつれてユリアンの点棒は増えていき,黒い字牌を上家にみあげることになった.少牌もない.おだやかな,やさしい,あたたかい,文字をひめた牌.

ユリアン 「ヤン大佐,ご存知ですか.きっとご存じないでしょうね」

ヤン 「何をだい,ユリアン」

ユリアン 「ぼく,本当は大佐の捨牌の東で一巡前に役満上がってたんですよ! やっぱり,ほらご存じなかった」

 ああ,何局か前の自分がここにいる.ユリアンはそう思った.自分はあのとき,対子落とししたヤン・ウェンリーから上がったのだ.今はハコテンとなった,雀荘随一の麻雀師を.あこがれて,形テンしつつ,あのひとから上がりたいと思った.せめて役の一翻なりと,上がりたいと望んだ.その自分が,いま,ひとりの少年に役満の点棒を払わされている.こうやって点棒というものは受けつがれていくのだろうか・・・



二才 No.042
Vol.09-p.020 by wahei


ユリアン 「ポプラン中佐,もう鳴きはやめてください.役にさわります・・・」

ポプラン 「・・・・・・」

ユリアン 「中佐,おねがいですから」

ポプラン 「ダマってロン! 發二翻」

ポプランの声は,大きく,するどかったが,飜牌とドラ1しかなかった・・・



河雀雄伝説・第93局予告 No.043
OVA-092 by wahei


次回予告 雀荘ウルヴァシーにおけるカイザー放銃事件は,ロイエンタールを追いつめた・・・

ハコテンに仕立て上げられるぐらいなら,自らすすんでハコテンになる・・・

ロイエンタール,遂に立直(たつ)!

一方,ルッツのトビと,それに続くヤキトリ巻き込みに,ラインハルトの点棒もまた・・・


次回,銀河雀雄伝説,第93局,『供託にかけて!』
(『矜持にかけて!』)

・・・リーチするのに,また一本




河雀雄伝説・第94局予告 No.044
OVA-093 by wahei


次回予告 カイザーラインハルトは,ロイエンタール放銃の命をあえてミッターマイヤーに下した・・・

苦渋の選択を迫られたミッターマイヤーは,せめて満貫確定の元凶のカンドラをつくったラングのハイテイを狙う・・・

一方,そのころヒルダは,配牌不調の異常を自覚していた・・・


次回,銀河雀雄伝説,第94局,『ダブ東は親の特急券』
(『叛逆は英雄の特権』)

・・・九種九牌まで,あと一牌



河雀雄伝説・第95局予告 No.045
OVA-094 by Wahei


次回予告 持ち点申告が,なされたわけでなかった・・・

だが,ロイエンタールとミッターマイヤーのハコテンは,もはや,誰にもとめる事のできない既定の事実となった・・・

それでもあえて,ロイエンタールに,ノーテン罰符の請求を試みるのだが・・・


次回,銀河雀雄伝説,第95局,『双璧ダブロン』
(『双璧相打つ』)

・・・ダブロンするのに,ただ一牌



河雀雄伝説・第96局予告 No.046
OVA-095 by Wahei


次回予告 ロイエンタールとミッターマイヤー・・・

帝国軍の双壁打ちとうたわれた二人の名雀師同士の半荘で,ついにドラがきっておとされた!

当初,ドラの数のうえでロイエンタールが優勢であったが,ビッテンフェルト・ワーレンの放銃で点棒は大きくミッターマイヤー側に傾いていく・・・


次回,銀河雀雄伝説,第96局,『ドラに生き・・・』
(『剣に生き・・・』)

・・・ドラ表示牌が,ラス一枚



河雀雄伝説・第97局予告 No.047
OVA-096 by Wahei


次回予告 互いに雀力を尽くした帝国軍の双壁打ちの半荘は,意外な形テンでその点棒切れを迎えようとしていた・・・

点棒頂戴(捲土重来)を期して,流局ハイテイでテンパりたいロイエンタール・・・

だが彼自身,それがもはや叶わぬことを,他家よりも知っていた・・・

次回,銀河雀雄伝説,第97局,『ノーテンに斃れ』
(『剣に斃れ』)

・・・自分のツモが,あと一牌



河雀雄伝説・第98局予告 No.048
OVA-097 by Wahei


次回予告 形テンを拒んだロイエンタールの点棒の炎は,今まさに消えようとしている・・・

だが,ロイエンタールは終局までロイエンタールで在り続けた・・・

それは,人は誰でもハコテンの瞬間まで,ひとつの役を狙い続けなければならないのだと主張するかのように・・・


次回,銀河雀雄伝説,第98局,『ハコリなきチー効果』
(『終わりなき鎮魂歌』)

・・・点棒の数が,あと一本



代の名雀士 No.049
OVA-096 by Torünicht


ワーレン 「さすがに当代の名雀士だ・・・アガリつつ,ベタオリし,しかもまったく振込みがない・・・麻雀の教科書にもこれほど見事な例は載っていないだろう・・・」

ミッターマイヤー 「かならず,今年中に半荘を終わらせる! 全軍! 最速ツモ切り!!」



・・・・・ No.050
OVA-106 by Torünicht


アイゼナハ 「一発ツモ・・・」

他家一同 「ヘッ! ウッ! ハッ!」

メックリンガー 「は,初めてアガッた!」

ビッテンフェルト 「あいつ・・・アガれたのか?」

ウォルフガング・ミッターマイヤー以外の者は初めて目にするアイゼナハのアガリであった.新麻雀暦3年5月18日16時のことである・・・




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