■趣味の数学問題集・A問題の答

  1. (作図)
    大円周上に任意に点Aをとる。
    点Aから小円に接線を1本引き,接点を
    Tとする。
    点Aから∠ATOの二等分線に下ろした
    垂線の足をHとする。
    点Aを中心,半径AHの円と小円との
    交点の一方をBとする。
    ABの延長が再び小円と交わる点をC,
    さらに,大円と交わる点をDとすれば
    求める大円の弦ADが作図できる。
    (証明)
    大円,小円の半径をそれぞれr1,r2とする。
    すなわち,OA=r1,OB=OC=r2
    いま,AB=BC=xとおき,△OCAに中線定理を適用すると,
    r12+r22=2(x2+r22)
    x>0より,x=√(r12-r22)/√2 ・・・①
    また,AT=√(OA2-OT2)=√(r12-r22) ・・・②
    ①,②より AB:AT=1:√2
    よって,ABを1辺とする正方形の対角線がATとなるから,
    上記の作図で求める大円の弦ADが作図できる。

  2. 線分ACを1:2に内分する点Eと,
    外分する点Fを直径の両端とする
    円(アポロニウスの円)と
    線分BDを3:4に内分する点Gと,
    外分する点Hを直径の両端とする
    円(アポロニウスの円)との交点のうち,
    正方形内の点をPとすればよい。
    (補足)
    A(0,1),B(0,0),C(1,0),D(1,1)のとき,
    P(3(-46+11√39)/274,3(79-4√39)/274)

  3. 円Aのlに関する対称な円をCとし,
    2円C,Bの共通接線LEを引いて,
    lと交わる点をPとし,Pを求めてから
    円に接線PD,PEを引けばよい。
    また,一般に,共通接線は4本ある
    から,題意を満たす点は4つある。
    図では,P,Q,R,S。

  4. (1) 4√2)
    (2) 1:2
    解答例→こちら

  5. (証明) 2円O,Pの半径をそれぞれr1,r2,OP=dとする。
    接点に図のように記号をつけ,弦AB,CDとOPとの交点を
    それぞれI,Jとすると,AI=IB,CJ=JDである。
    △AOI∽△POGより OA:OP=AI:PG
    r1:d=AI:r2より AI=r1r2/d
    ∴AB=2r1r2/d ・・・①
    同様に,△CPJ∽△OPEより PC:PO=CJ:OE
    r2:d=CJ:r1より CJ=r1r2/d
    ∴CD=2r1r2/d ・・・②
    ①,②より AB=CD(終証)

  6. <マッシェローニの作図>
    ①AおよびBを中心として,半径ABの円を描き,
    交点の1つをCとする。
    ②同じ半径でCを中心の円とBを中心の円との
    交点のうちAでない方をDとする。
    ③同じ半径でDを中心の円とBを中心の円との
    交点のうちCでない方をEとする。
    ④Aを中心,半径AEの円とEを中心,半径ECの
    円との交点をF,Gとする。
    ⑤FおよびGを中心としてEを通る円を描くと,
    その交点のうちEでない方が求めるABの中点
    Mである。

  7. DCの延長上にAC∥BGとなる点Gをとる。
    DEの延長上にAE∥FHとなる点Hをとる。
    GHの中点をMとし,AD∥MPとなる点Pを
    辺上にとればよい。

  8. 解答例→こちら

  9. 弦の長さを用意するために,POの延長上に点Qを
    2PO=PQ=8となるようにとる。
    PQの長さで弦RSを任意に作図する。
    点Oを中心とし,弦RSに接する円①を描く。
    点Pを通り円①に接する直線が円Oとの交点をA,Bとする。
    図のように2通り作図ができる。

  10. 2円の中心であるO,Pの中点をMとする。
    Mを中心に半径AMの円を描き,円Pとの
    交点のうち,図に示した方をDとする。
    ADを引き,B,Cが求められる。
    (証明)
    O,PからADに下ろした垂線の足をそれ
    ぞれE,Fとすると,AE=BE,CF=DF,
    OE∥PFとなる。
    点NをEF上に,OE∥MNとなるようにとる。
    MはOPの中点であるから,
    NはEFの中点となるので,EN=FN ・・・①
    また,△AMN≡△DMNより AN=DN ・・・②
    ①,②より AN-EN=DN-FN
    AE=FD
    よって AB=CD(終証)

  11. (解)同じ数に分けられるためには,nは3の倍数でなければならない。
    その確率1/3。
    n個のボールを1列に並べ,仕切りを2個所入れて3つに分ける場合の数は
    n+2C2=(n+2)(n+1)/2
    よって求める確率は積の法則より
    (1/3)×1/{(n+2)(n+1)/2}=2/{3(n+1)(n+2)} ・・・(答)

  12. (1) (7-5√2-4√3+3√6)r
    (2) (-7-5√2+4√3+3√6)r


  13. (作図)
    線分AB,CDを直径とする円を作る。
    図のように,半円弧の中心をそれぞれM,Nとする。
    直線MNをそれぞれ他の半円弧とP,Rで交わらせ,
    PB,RCの交点をQ,PA,RDの交点をSとすれば,
    四角形PQRSが求める正方形となる。
    (証明)
    △PQRについて, ∠QPR=∠BPM=∠BAM=45°
    (∵△MABは直角二等辺三角形)
    同様に,∠QRP=∠CRN=∠CDN=45°
    (∵△NCDは直角二等辺三角形)
    よって △PQRは直角二等辺三角形
    同様に,△PSRも直角二等辺三角形
    しかも,△PQR≡△PSR
    四角形PQRSは4辺が等しく,対角がそれぞれ90°
    であるから,正方形となる。

  14. 与えられた円をOとする。
    PQの中点Mを中心,半径PMの円と円Oとの交点をA,Dとする。
    AP,AQと円Oとの交点をそれぞれB,Cとすると,
    △ABCは直角三角形となる。
    同様に,DP,DQと円Oとの交点をそれぞれE,Fとすると,
    △DEFは直角三角形となる。

  15. 点Bを通る直線を図のようにEFとし,
    線分EFの中点をMとする。
    一方の円周上の点Cを,
    CE∥AMとなるようにとり,
    CAともう一方の円との交点を
    Dとすれば,AC=ADとなる。
    (証明)
    ∠CEB=∠AMF ・・・①(CE∥AM)
    ∠CEB=∠BAD(四角形ACEBは円に内接する)
       =∠DFG ・・・②
    (GはBFの延長上の点で,四角形ABFDは円に内接する)
    ①,②より
    ∠CEB=∠AMF=∠DFGであるから
    CE∥AM∥DF
    よって,ME=MFであるからAC=AD

  16. AからBCに下ろした垂線の足をHとし,AHの中点を
    Mとする。
    BCの延長上に点Nを,CN=HMとなるようにとる。
    BNの中点Pを中心,半径BPの円を描く。
    円周上の点DをDC⊥BCとなるようにとる。
    このとき,CDが求める正方形の一辺となる。
    (証明)
    図で,△DBC∽△NDCであるから
    DC2=BC・CN
    BC=a,AH=hとおくと,△ABC=(1/2)ah
    また,DC2=a(h/2)=(1/2)ah=△ABC
    よって,DCは求める正方形の一辺となる。

  17. 点Aを通り,BCに平行な直線上に,点Fを
    ∠FCB=60°となるようにとる。
    BC上に,CF=CGとなる点Gをとると,
    △CFGは正三角形となる。
    BGを直径とする円に接線CTを引く。
    Cを中心,半径CTの円を描き,CFの延長と
    の交点をD,BCとの交点をEとすると,
    △CDEは求める正三角形となる。
    (証明)
    △ABC=△FBC(等積変形)
    △CDE/△FBC=CD・CE/CF・CB=CT2/CG・CB=1
    (方べきの定理より)
    よって △ABC=△CDE

  18. (証)<中学生向け>
    便宜上,BC=a,CA=b,AB=cとおくと,
    c2=a2+b2である。
    CBの延長上に点Jを,BJ=aとなるようにとり,
    CAの延長上に点Kを,AK=bとなるようにとる。
    △BDG≡△BAJ(2辺夾角相等)より,DG=AJ
    △AHE≡△AKB(2辺夾角相等)より,EH=BK
    DG2+EH2
    =JA2+BK2
    =(JC2+CA2)+(BC2+CK2
    ={(2a)2+b2}+{a2+(2b)2
    =5(a2+b2
    =5c2
    =5AB2 (終証)
    (別証)<高1向け>
    cosA=b/c,cosB=a/c
    △BDGに余弦定理を適用すると
    DG2=c2+a2-2cacos(180°-B)=3a2+c2
    同様に,△AHEについて
    EH2=b2+c2-2bccos(180°-A)=3b2+c2
    DG2+EH2
    =3a2+c2+3b2+c2
    =3(a2+b2)+2c2
    =5c2
    =5AB2 (終証)

  19. (1) 30通り
    (2) 174通り
    (3) 1080通り
    解答例→こちら

  20. (作図)
    点BからACに下ろした垂線の足をHとする。
    HCを直径とする円に接線ATを引く。
    ただし,Tは接点である。
    AC上に点Eを,AE=ATとなるようにとる。
    ABの延長上に点Dを,DE⊥ACとなるようにとる。
    このとき,△ABC=△ADE
    (証明)
    方べきの定理より
    AT2=AH・AC
    AT=AEであるから
    AE2=AH・AC
    変形すると
    AE/AC=AH/AE …①
    ここで,△ABH∽△ADEであるから
    AH/AE=BH/DE …②
    ①,②より
    AE/AC=BH/DE
    (1/2)AE・DE=(1/2)BH・AC
    よって
    △ADE=△ABC(終証)

  21. (1) EDの延長上に点FをBF∥ADとなるようにとり,
    DEの延長上に点GをCG∥AEとなるようにとる。
    このとき,五角形ABDEC=△AFG(等積変形)となるので,
    FGの中点をPとすれば,APは五角形を二等分する。
    (1)(別解)BC,DEの中点をそれぞれM,Nとおくと,
    線分AM,MNで五角形の面積は二等分される。
    よって,DE上に点Pを,MP∥ANとなるようにとると,
    線分APは五角形を二等分する。

    (2) AからDEに下ろした垂線の足をH,
    BCとAH,AD,AEとの交点を順にI,J,Kとする。
    △ABCにおいて,CA=2aとおくと,仮定より
    AB=2√3a,BC=4a,∠CAB=90°
    また,AI=√3a,BI=3a,IC=aとなる。
    今,FD=BJ=x,EG=KC=yとおくと,
    △BDJ∽△IAJより,x:(3a-x)=4a:√3a
    ∴ x=12a/(4+√3)…①
    同様に,△CEK∽△IAKより,y:(a-y)=4a:√3a
    ∴ y=4a/(4+√3)…②
    DP=FP-x=FG/2-x=(x+4a+y)-x={4a-(x-y)}/2
    PE=4a-DP={4a+(x-y)}/2
    ①,②より x-y=8a/(4+√3)であるから
    DP:PE={4a-8a/(4+√3)}/2:{4a+8a/(4+√3)}/2
    =(2+√3):(6+√3)=1:(9-4√3)
    よって k=9-4√3 …(答)

  22. (1) BC,DEの中点をそれぞれM,Nとおくと,
    線分AMとMNで五角形の面積は二等分される。
    よって,DE上に点Pを,MP∥ANとなるようにとると,
    線分APは五角形の面積を二等分する。
    (2) AI=h,PN=xとおくと,
    DP=a/2-x,PE==a/2+x
    △MPN∽△ANHより,PN:MN=NH:AH
    x:a=(a/2-IC):(a+h)
    x=a(a/2-IC)/(a+h)
    DP=a/2-a(a/2-IC)/(a+h)=(ah/2+a・IC)/(a+h)
    =(S1+S3)/(a+h)
    PE=a/2+a(a/2-IC)/(a+h)={ah/2+a(a-IC)}/(a+h)
    =(S1+S2)/(a+h)
    よって
    DP:PE=(S1+S3)/(a+h):(S1+S2)/(a+h)
    =(S1+S3):(S1+S2) (終証)
    【補足】高校1年生なら,次式のようにも変形できる。
    DP:PE=(1+2/tanC):(1+2/tanB)
    ∵)S1+S3=S1(1+S3/S1)
    =S1(1+a・bcosC/{(1/2)absinC})=S1(1+2/tanC)
    同様に,S1+S2=S1(1+2/tanB)と変形できる。

  23. PSなど4つの直線と正方形の4辺との交点を,
    図のようにE,F,G,H,I,J,K,Lとする。
    △SDNと△SBCにおいて,△SDN∽△SBCで,
    DN:BC=1:2であるからSD:SB=1:2
    ∴DJ:JC=1:2…①,DK:KA=1:2…②
    同様に,△QBM∽△QDAで
    BQ:QD=1:2であるから
    ∴BF:FA=1:2…③,BG:GC=1:2…④
    AD∥EJ∥FI∥BC,AB∥LG∥KH∥DCと①~④から
    E,F,G,H,I,J,K,Lは各辺の3等分点となる。
    よって,正方形は4つの直線PS,QR,PQ,SRに
    よって9個の合同な正方形に分割される。

  24. AL⊥MNが証明できれば,
    ∠APM=∠APN=∠LPM=∠LPN=90°となるので,
    AM,AN,LM,LNを直径とする4円は1点Pで交わる。
    いま,正方形ABDCをつくり,ALとDCとの交点を
    Eとすると,△LAB∽△LECである。
    △AECについて,
    AC:EC=AB:EC=BL:CL=m:n,∠ACE=90°…①
    また,△NMAについて,
    NA:MA=CM:MA=m:n,∠NAM=90°…②
    ①,②より,△AEC∽△NMAであるから,∠EAC=∠MNA
    ∠APM=180°-(∠MAP+∠AMP)
    =180°-(∠MNA+AMN)
    =180°-(180°-90°)=90°
    従って AL⊥MNとなるので,
    AM,AN,LM,LNを直径とする4円は1点Pで交わる。

  25. 4h1h2√(a12+b12)√(a22+b22)/|a1b2-a2b1|
    (補足)四角形は平行四辺形となる。

    (例題)2直線x+2y-6=0…①,x-3y+4=0…②
    への距離がそれぞれ2,3である点を頂点と
    する四角形の面積を求めよ。
    (答)24√2

  26. △CHD≡△AGD(2角夾辺相等)であるから
    AG=CH=b,AH=AC-HC=(a+b)-b=a
    △AGHに三平方の定理を適用して,
    GH=√(a2+b2)
    △DHGは直角二等辺三角形であるから,
    GD=GH÷√2=√(a2+b2)/√2
    次に,∠AFD=∠ABD=45°より,
    四角形AFBDは円に内接する。
    方べきの定理より,FG・GD=AG・GB
    FG=AG・GB/GD=ab√2/√(a2+b2)
    FD=FG+GD=ab√2/√(a2+b2)+√(a2+b2)/√2
    =(a+b)2/√{2(a2+b2)}
    よって EF=√2・FD=(a+b)2/√(a2+b2)…(答)
    (例)
    BG=4,CH=3のとき,EF=49/5
    BG=√3,CH=1のとき,EF=2+√3

  27. (1) XY=10となる線分XYの中点をDとする。
    点Dを中心,半径3の円周上に点Eをとり,
    点Dを中心,半径4の円周上に点Fを,
    ∠EDF=90°となるようにとる。
    EFを直径とする円と点Dを中心,半径BDの円(①)
    との交点が2個求まるので,A,A′とする。
    AF,AEと円①との交点をそれぞれB,Cとすると,
    △ABCが求めるものである。
    A′F,A′Eと円①との交点をそれぞれB′,C′
    とすると,△A′B′C′も求めるものである。
    (2) △ABCと△DEFはともに直角三角形で
     ∠ABC=∠DAF(△DABBLEは二等辺三角形)
        =∠DEF(弧DFの円周角)
    よって △ABC∽△DEF(2角相等)である。
    また,BC=10,EF=√(32+42)=5より
    相似比は,10:5=2:1であるから
    面積比は,22:12=4:1
    △DEF=(1/2)×3×4=6であるから
    △ABC=6×4=24…(答)
    (補足)
    一般に,BC=a,DE=e,DF=fのとき △ABC=a2ef/2(e2+f2)

  28. (a2-t2)/(2√3)

  29. x2=x1-2a(ax1+by1+c)/(a2+b2)…①
    y2=y1-2b(ax1+by1+c)/(a2+b2)…②
    とおく。
    ①×a,②×bを辺々加え,cを補うと
    ax2+by2+c=(ax1+by1+c)-2(ax1+by1+c)=-(ax1+by1+c)
    これを①,②に代入し書き直すと,
    x1=x2-2a(ax2+by2+c)/(a2+b2), y1=y2-2b(ax2+by2+c)/(a2+b2)
    が得られる。
    (補足)
    直線ax+by+c=0に関して,点(x1,y1)と対称な点を(x2,y2)とすると,①,②となる。
    こだわり数学 7「線対称な点を求める」を参照のこと。

  30. (1) P,Qの秒速はそれぞれ,p√(d02-2d12+d22)/√{2(p2+q2)},q√(d02-2d12+d22)/√{2(p2+q2)}
    (2) √{(n-1)(n-2)d02-2n(n-2)d12+n(n-1)d22}/√2
    解答例→こちら





  31. (1) 略
     任意のα,β∈Aに対して,αβ∈Aを示す。
     こだわり数学64を参照せよ。
    (2) 略
     任意のα,β∈Bに対して,αβ∈Bを示す。

  32. 仮定より ∠GFE=∠GDE・・・①
    ∠BEA=∠BDA=90°より
    4点A,B,E,Dは同一円周上にある。
    ∠BAE=∠BDE=∠GDE・・・②
    ①,②より ∠BAE=∠GFEであるから AB∥FG・・・③
    CFの延長とABとの交点をHとすると
    △AFC≡△AFHであるから FC=FH
    ③より CG:GB=CF:FH=1:1
    よって,GはBCの中点である。

  33. (1) 4:1(△DEFを60°回転させる。)
    (2) 2:1(□EFGHを45°回転させる。)
    (3) 8:(3+√5) (正五角形FGHIJを36°回転させる。1:cos236°を簡単にする。)

  34. (ヒント)
    まず,△AEF∽△ABCを証明する。
    次に,BC=a,CA=b,AB=c,△ABC=Sとおき,
    三角形の相似比を利用してEFを求める。
    EF=4S2/abc。
    この値が,定数になることから,証明される。

  35. (証)△FBDを,点Fを中心に90°回転させ,△FGHとする。
    まず,四角形HFDEが正方形となることを証明する。
    ∠EDF=∠DFH=90°・・・①より
    DE∥FH・・・②
    仮定より,DE=FD=FH・・・③
    ②,③より,一組の対辺が等しく平行であるから,
    四角形HFDEは平行四辺形となる。
    ①より四角形HFDEは正方形となる。
    次に,△ECDと△EGHについて
    CD=BD=GH・・・④
    ED=EH・・・⑤
    ∠CDE=180°-(90°+∠BDF)=180°-(90°+∠GHF)
    =90°-∠GHF=∠GHE
    ∠CDE=∠GHE・・・⑥
    ④~⑥より,2辺とその間の角がそれぞれ等しいから
    △ECD≡△EGH
    ∴ EC=EG
    四角形AFGEについて
    ∠AEG=360°-(∠EAF+∠AFG+∠FGE)
    =360°-{∠A+90°+(∠B+∠C)}=90°
    よって△AEGは直角三角形となる。
    また,△AFGも△AEGの斜辺を共有する直角三角形であるから
    AE2+EG2=AF2+FG2
    ここで,EG=EC,FG=FBであるから,
    AE2+EC2=AF2+FB2(終証)

  36. (1) DE=3√10/2
    (2) S=117/2
    (前問の定理より,FB=5)

  37. 円弧 x2+(y-1)2=2 (-1<x<1,y>0)

  38. 仮定より,4点C,E,F,BはDを中心とする同一円周上にある。
    四角形CEFBの内角は,対角の外角に等しいから
    ∠B=∠AEF・・・①
    △DCEは二等辺三角形であるから,∠C=∠DEC・・・②
    ∠EAF=∠A=180°-(∠B+∠C)
    =180°-(∠AEF+∠DEC) ∵①,②より
    =∠FED=∠EFD ∵△DEFは二等辺三角形より
    よって ∠EAF=∠FEDとなるから,接弦定理の逆より
    DEは△AEFの外接円の接線となる。
    同様に,∠EAF=∠EFDとなるから,接弦定理の逆より
    DFは△AEFの外接円の接線となる。

  39. △AFG:△ADE:△HDG:△HFE=sin2B:sin2C:cos2B:cos2C

  40. (1) BFA=5
    右の図で,AB2+FC2=AC2+FB2となる。
    点Gを四角形BGCFが平行四辺形となるよ
    うにとると,三平方の定理より明らか。
    (2) BC=3√5
    四角形ABGCは円に内接するので,トレミー
    の定理を使うと簡単。

  41. (1) a,b,c,dを自然数とし,2つの自然数の平方和を,a2+b2,c2+d2とおく。
     (a2+b2)(c2+d2)=(ad-bc)2+(ac+bd)2=(ac-bd)2+(ad+bc)2より証明される。
    (2) 212+9282,1442+9172,1882+9092,2802+8852,3072+8762,3952+8402,4352+8202,5402+7552
    の8通り。
    (参考)こだわり数学 64.平方和の積 参照

  42. RS=6
    (補足)等式PQ/QC=RS/CRが成り立つことが,方べきの定理より証明できる。

  43. AB=13
    (一般に)AD=p,BD=q,CD=rのとき,
    頂点Aを中心,半径ABの円を描き,
    ADと円との交点をE,Fとする。
    AB=xとおくと,方べきの定理より
    DE・DF=DB・DC
    (x-p)(x+p)=qr
    x2=p2+qr
    x>0より
    x=AB=√(p2+qr)

  44. (作図)
    2円の接点をC,
    OC上に点DをCP=CDとなるようにとり,
    OPの中点をEとする。
    中心O,半径ODの円と中心E,
    半径OEの円との交点をFとする。
    OFの延長と円Oとの交点をA,
    FPに垂直で点Pを通る直線と円Pとの交点を
    図のようにBとすると,
    線分ABが共通接線となる。
    (証明)
    OPは,円Eの直径であるから∠OFP=90°・・・①
    ∠FPB=90°(仮定)・・・②
    ①,②よりAF∥BP・・・③
    また,仮定より,AF=CD=CP=BP・・・④
    ①,③,④より,四角形AFPBは長方形となる。
    よって OA⊥AB,PB⊥ABより,
    線分ABは,2円の共通接線となる。
    ※OPに関して線対称に作図すると,もう一つの共通接線が引ける。

  45. (1) 線分OPと円O,Pとの交点をそれぞれC,Dとする。
    OC上に点Eを,PD=CEとなるようにとり,OPの中点をFとする。
    Oを中心,半径OEの円と円Fとの交点をGとすると,
    ∠OGP=90°となる。
    OGの延長と円Oとの交点をA,図のように,GPに垂直で点Pを
    通る直線と円Pとの交点をBとすると,ABが2円O,Pの
    共通外接線となる。
    ※OPに関して線対称に作図すると,もう一つの共通接線が引ける。
    ※証明は,前問296と同様なので省略する。
    (2) 線分OPと円O,Pとの交点をそれぞれC,Dとする。
    CP上に点Eを,PD=CEとなるようにとり,OPの中点をFとする。
    Oを中心,半径OEの円と円Fとの交点をGとすると,
    ∠OGP=90°となる。
    線分OGと円Oとの交点をA,図のように,GPに垂直で点Pを
    通る直線と円Pとの交点をBとすると,ABが2円O,Pの
    共通内接線となる。
    ※OPに関して線対称に作図すると,もう一つの共通接線が引ける。
    ※証明は,前問296と同様なので省略する。

  46. 4個の正三角形の重なった図形Xは,AMに関して対称である。
    ABとLKの交点をP,ACとKLの交点をQとすると,
    △APQは正三角形となる。
    DEとBCの交点をR,
    GHとEFの交点をS,
    JKとHIの交点をT,
    ABとFE,IHの交点をそれぞれU,Vとする。
    平行四辺形の対辺は等しいから
    AB+RE+SH+TK=AP
    BR+ES+HT+KM=PM
    図形XのAMに関して左側のまわりの長さは,
    正三角形APQのAMに関して左側のまわりの長さに等しい。
    よって,この図形Xのまわりの長さ6は正三角形APQの
    まわりの長さに等しい。
    AP=6÷3=2
    AP:AM=2:√3であるから
    AM=√3・・・(答)

  47. 頂点A,Bから対辺に下ろした垂線の足をそれぞれD,E,
    ABの中点をF,△ABCの外接円とCGの交点をKとする。
    四角形AKBSは平行四辺形となり,FはABの中点であるから,
    SKの中点でもある。
    △SKCにおいて,Jは中線SG,CFの交点であるから重心で,
    △ABCの重心と一致する。
    よって,△ABCの垂心Sと重心Jと外心Gは1直線上にあり,
    SJ:JG=2:1である。

  48. (作図)
    右図のように,BAとCDの交点をE,ADとBCの交点をF,
    ∠BEC,∠AFBの二等分線と4辺との交点をI,G,H,J
    とすると,四角形GHIJはひし形となる。
    円に内接する四角形ABCDの2組の対辺のなす角
    の各二等分線と4辺との交点でできる四角形は
    ひし形である。
    (証明)
    EGとFJの交点をKとする。
    △JBF∽△HDFであるから,
    ∠EJH=∠JBF+∠BFJ=∠HDF+∠DFH=∠EHJ
    よって△EJHは二等辺三角形となるから,
    JK=KH,EK⊥JH・・・①
    同様に,△GBE∽△IDEであるから,
    ∠FGI=∠GBE+∠BEG=∠IDE+∠DEI=∠FIG
    よって△FIGは二等辺三角形となるから,
    IK=KG,FK⊥IG・・・②
    ①,②より四角形GHIJにおいて,対角線が垂直で,
    互いに他を二等分しているのでひし形となる。